こんにちは、リハママです。
先日、子どもが通う幼稚園で不登校の子が続出している話を記事にしました。
その後、不登校となったお子さん(当時、幼稚園児)に寄り添われた親御さんの、とても素敵なブログを見つけて嬉しくなりました。
そのサイトはもう更新されていないようですが、当時の気持ちを書いておいて下さって本当にありがとうございました、という気持ちで一杯です。
私も悩みながらも思うことを記事にしてみようという気持ちになりました。
いつか読んで下さるかもしれないどなたか、お一人でものお役に立てたら・・・私が数年前の体験談に救われたように。
「どうしたらまた子どもを幼稚園に(学校に)行かせられるか?」については書いていません。そういうことをお探しの方には沢山のHOW TO本がありますし。
子どもが復帰さえすればOKとも思っていないので、書けないというのもあります。
分かり合えるだけで救われる
先日ひょんなことから、暴れん坊に他害され続けて行き渋りをするようになった子のママ達とお話しする機会がありました。
みんな年単位で悩んで、でも誰にも愚痴をこぼさずに子供のためにと頑張ってきたママ達。
偶然が重なって、お互いの事情を知るところとなりました。
心配、苦しい、辛い、悲しい、不安、怒り、理不尽、焦り、絶望感、先が見えない感覚、元気に幼稚園に行ける子が眩しい、、、
色々な感情が行ったり来たりする毎日。
「うちもだよ」「全く一緒!」「こんなことが大変じゃない?」
そう言ってくれる人にどれだけ支えて頂いたでしょうか。
・分かり合える人がいた、
・幼稚園に行きたくなくなったのは我が子だけではない、
・自分も一人じゃない、話せる人がいる。
と思うと心が軽くなるものですね。
よし、もう少し頑張れる、と栄養をもらったような気持ちがします。
行きたくないと言えること
同じように暴れん坊にいじわるされる経験を重ねても、幼稚園に来られる子もいます。
泣きながら来ている子もいるし、意外とケロッとして見える子も。
来ている子は「頑張っている」ように見えます。そこに異論はありません。
へこたれない姿に胸を打たれて、先生だって大人だって褒めてくれるでしょう。
しかしその一方で、そうやって乗り越えて(?)いくことが成長なのだ、と暗に求められている感覚を受けることがあります。
(私はひねくれ者なので、そういう幼稚園の圧力や透けて見える思惑みたいなものへのセンサーが鋭敏なのです。。。)。
では
「来られなくなった子は劣っているのか・・・?」
「頑張りが足りないのか・・・?」
そんなことは決してありません。
ともすると、心無い言葉をかけられてしまうこともあると思います。
・そんなことぐらいで、情けない
・意気地がない
・無理やりにでも連れていくべき
・甘えてる、、、
・わがままだ
それが正しい・良かれと思う人からは、いくらでも子どもに追い打ちをかけるような辛い言葉が出てきます。身内でも、他人でも。
華麗にスルーで良いと思います。(児童精神科医の佐々木正美先生が仰った「熱心な無理解者」という言葉がピッタリ当てはまると個人的に感じています)
まず何よりも、傷ついた子どもの心に寄り添うことが必要なのにね。
また、そんなに深い意味はない世間話でだって傷つくこともあります。
平日に子どもと外出すると、「あら、どうしたの?」「今日は学校(幼稚園)は?」なんて声をかけられることもしばしば。
何も悪いことをしていないのに、胸がチクッと痛んだり。
でも気にすることはありません。
子どもたちが行きたくない気持ちを教えてくれたことは素晴らしいことです。
・まずそれ(例:いじわるされること)が嫌なことなのだ、と気が付いています。
・あれ?おかしいぞ?これは嫌だなと気付くためには、大丈夫なことや何も問題がない状態もよく知っていないと比べようがありません。
・自分自身を大切にする心が育っています。
・自分の心の内を表現できるほどに言葉も育っています。
・お家の人のことを信頼して教えてくれたのです。
・お家なら安心だ、と思ってくれています。
・困った時には助けを求める方法があると知っていて、そのスキルを使うことが出来ました。
・ずっと我慢を続けた末に起こる、もっと大変な事態を防いだのかもしれません。
心や体を守るために、とてもよく頑張っている子だと思います。
だからどうしてうちの子はダメなんだろうって思わないでください。
ダメなんかじゃありませんから。
幼稚園に行きたくなくても当たり前
ねずみと一緒にするつもりはありませんが、ふと思い出した有名な実験について。
人間が決めた「通ってほしい道」をマウスが歩けばご褒美(エサ)、「外れの道」を歩けば罰(電気ビリビリ)を与えるというものです。
・ご褒美だけもらえる(外れても怒られない)マウスが、通ってほしい道を一番よく覚えたそうです。
ご褒美の有無に関わらず、罰を与えられた下記のマウスは、ついには歩くのをやめてしまったとか。
・当たっても特にご褒美はもらえないけど、外れた時だけキッチリ怒られるマウス
・当たればご褒美もらえるけど、外れたときは怒られるマウス
人間が勝手に決めただけで、マウスにとっては正しい道も誤った道もないですからね。
なんかよく分からないけれど、ビリビリすることもあるのなら、動かないでじっとしているのが一番安全です。
挑戦しなくなったからって責めるのは酷。(特に当たってもご褒美のないマウスは気の毒ですね)
いじわるを避けるために一度立ち止まって身を守ること。
健全な育ちだと思います。
むしろ生き物の生存戦略として大正解!と褒めたっていいくらいです。
少なくとも「成長」と称されて求められがちな、乗り越えていくために役に立つ
・回復力(レジリエンス等と言われる)や
・再挑戦意欲、
・自己効力感、
・スルースキル
・
・
みたいなものは暴力や恐怖に耐えて身につけるものではありません。
幼稚園に行きたくない気持ちの子のママへ
私自身がまだ混乱の最中にいるのでまとまらないまま書き連ねましたが、
一言で言うならば
「うちの子は悪くない!!」って自信を持ってほしいなって。
暴れん坊にいじめられて不登校になった子のママ達と話していて分かったのは、
「(行けなくなったのは)強い子に育てられなかった自分のせい・・・」
「あの子は幼稚園で頑張っているのに、うちの子は・・・」
みたいに気にしてしまう人が少なくなかったこと。
全然そんなことないんだよ!っていう気持ちを持ち帰ってもらえたら、この記事書いて良かったなぁ。と心から思います。