こんにちはノンです。
前回の話の続きです。しつこいようですが僕は医師免許は持っているけれど、小児科にはまったく携わったことがない素人同然なんですが、もし参考になることがあれば試してみてください(このとおりにやってもうまくいかないことも多々あると思いますが文句言わないでくださいね)。
今日は嘔吐が止まらない子にどうしたかについての話になります。
前回までのお話はこちらからどうぞ。
Drノン流 看病術1
看病術2
看病術3
看病術4
看病術5
看病術6
ころり退治していました。咳して吐く子どもの看病
上の子が救急外来に駆け込んだころ下の子は
上の子が救急外来に駆け込んだ時、下の子の具合もよくありませんでした。上の子みたいに呼吸がおかしいことはなかったのですがその頃より高熱が続きました。
熱も困ったのですが咳がひどくそのたびに食べたものを吐き出してしまうことが一番困りました。
吐く=食事・水分摂取ができない
薬を飲んでもすぐ吐いてしまうので効きません。でも一番困るのは食事や水分摂取ができなくなることです。そうすると熱も下がりにくくなり抵抗力もなくなり治るまで時間がかかるようになります。もしくは悪化して入院とかになったら本当に困ります。
吐く原因は?
結構具合悪そうでしたがぐったりというほどではなく上の子の対応で手いっぱいだったので取り合えず朝まで様子を見て朝一でいつものクリニックに受診することにしました。小児科的には素人の私の目からは点滴でも入れてもらった方がいいと思いました。
ただこの日は平日で私も仕事があるので妻に以下のことを伝えました。
①インフルエンザが流行っているのでその可能性がないか
②点滴したほうがいいと思うがどうか。
最悪入院などのケースを頭の中に想定して仕事に出かけました
妻からのメール
仕事もひと段落してお昼の時間携帯を見てみると妻からメールが入っていました。
「入院不要、点滴不要、自宅で様子を見てくださいでした。」
えー?あれだけ吐かれても点滴しないの?本当かよ。僕は妻に電話しました。
「もしもし。メール見た。」
「なんか受診したとき妙に元気だったのよ。しかも咳もほとんどしてないし。熱も大したことなかったからあまり重症な感じに見えなかったんじゃないかな」
ちょっと困ったような声で妻が言いました。
「でも最近近くの学校でインフルエンザで学級閉鎖になったしけっこう可能性ありそうだけどな」
「でも心配いらないって言われて。前に渡した薬飲ませてくださいって。私結構粘ったんだけどなあ。」
これ以上問い詰めてもしょうがない。まあ逆に言うと緊急性が低いと分かっただけでも良しとしよう。
「ご苦労様」
咳き込む→吐く→ぐったり→ぐずりんぼ→咳き込むのヘビーローテーション
帰ってきてみると下の子はぐったりとはしてませんでしたがやたらぐずっていました。
「卵かけ(ごはん)じゃなきゃ食べない」「お菓子食べたい」「ジュース飲みたい」
だめだというと
「わーん」と泣き出して「ママ抱っこ」の連発です。妻は他の家族の食事の準備に忙しくかまってくれないと分かるとさらに激しく泣き叫び強い咳を連発。また大量に戻してしまいました。
「ママジュース」
このままだとどんどんひどくなるのでまたジュースを与え続けました。するとまた激しくせき込んで嘔吐。
「はあー」とため息をつきながらあることを思い出しました。
「そういえばこういうシーンどこかでみたことがあるぞ」
ころり退治
一昔前「仁」というドラマが流行しました。その中の話で江戸時代にタイムスリップした仁先生がころり(今でいうコレラ)を治すために辛抱強く水を与え続ける
といったシーンがありました。しょうがない、これだ。僕は再びジュースを手に取ると下の子に与えました。何度吐いても飲ませ続けるしかないんだ。そう覚悟を決めました。(続く)