ママちゃんの自由帳

リハビリ専門医と言語聴覚士がより楽しい人生を送るために考えていることを綴ります

【イクメンパパ必見】医師が教える子ども看病術

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プロローグ

 こんにちはノンです。

先日、わが一家はみんなで風邪に苦しんでいました。

下の子→上の子→ノン・妻の順に移り、約2週間かかりました。

ようやく落ち着いてきたので今日はいつもと趣向を変えて自分の家族が病気になった時医者の端くれとして何を考えどんな風に看病(治療とは違います。)しているかを書こうと思います(子育てに勤しんでいるパパ必見ですぞ)。

 ぼくは医師免許を持ってるけれど小児科にはまったく携わったことがない素人同然なんですがもし参考になることがあれば試してみてください(このとおりにやってもうまくいかないことも多々あると思いますが文句言わないでくださいね)。

 

 

 

発病?:いつもと何が違ったか?

とある日曜日のよる、下の子がとってもぐずっていました。

下の子は幼稚園がとっても嫌いなので日曜日の夜はとても機嫌が悪いのです。ママにべったりくっついて離れないのです。無理に離すと泣き叫びます。

が、今日はちょっと違っていました。泣き叫びながらとても激しくせき込みます。

(あれ?いつもとなんか違うな)

そうこうしているうちにゲボッと吐いてしまいました。ありゃりゃ。あわててちかくにあったビニール袋を手に取り下の子の口元に近づけました。そしてテーブルの上に置いてあるウェットティッシュを手に、、とれません。いつも散らかっているので1分くらい探して上の子の椅子の下に落ちているのを見つけました。しかも口が開いていたので中のウェットティッシュの半分以上は乾ききっていました。

幸い嘔吐の連射はなく一回で済んだのでまだ湿っていたウェットティシュで事足りたのは何よりでした。最悪嘔吐したところに大事な書類やものがおいてあったら目も当てられませんでした。

その後はお風呂場で一通りぐずりんぼして床に就いたわけです。

 

夜の暴れん坊

 みんなが寝静まった夜中の丑三つ時??にいきなり叫び声。

「パパのばかー。もう許さない」

びっくりして跳び起きました。これでも医者のはしくれ。夜中に起こされることには耐性はありますが夜中にバカ呼ばわりされてちょっとむかつきました。

でも次の瞬間は大声で泣き叫んでいます。

電気をつけて様子を確認するとベッドがぐっしょり。

「おもらし?」

下の子は夜におもらしすることはめったにありません。ベッドに備え付けのウェットティッシュとふろ場からタオルなどを持ってきて、シーツをふろ場に持っていって夜中の洗濯です。うちではシーツの下にもう一枚簡易マットを引いているのでそれだけですみましたがたまに洗濯しているときに当たるとその日は一晩眠れなくなります。

 「ほんと迷惑なやっちゃ」

でこの日は眠りについたのですが、、次の日とんでもないことになっていたのです。

 

 

病気になる前は大人も子供もグズリンボ

  グズリンボの夜が明けて

 「パパ。おきておきて」

上の子が僕の上にドスンと座り僕を起こします。上の子は〇年生にしては大きくウン十キロあるのでとても苦しいです。そして僕の耳のそばで大きな声でいいます。

「○○(下の子)。熱あるって。」

「えー」

リビングに行ってみるとぐったりした下の子が、、、ではなくて静かにテレビを見ているではありませんか。

 

「大丈夫?」心配そうに話しかける父

「きょうね。せきごほんごほんだから幼稚園行かない。」

とにっこり答える下の子。本当に幼稚園が嫌いなんだなあ。

と次の瞬間激しくせき込む。

「ありゃま」

薬箱の中から以前もらった咳止めの薬をはりながらはっと気が付きました。

「昨日のひどいグズリンボはこれの前触れ???あれこんなこと前にもあったような?」

 

ぐずるのは病気の前触れ?

実は仕事柄このような人には接することがあります。普段は何ともないのに夕方とか夜中にまるで認知症になったかのように性格が変化してわがままを言ったり変なことをしたりするのです。

これは一見認知症と思われがちですが正確にはせん妄といって一種の精神錯乱です。せん妄は認知症と違い始まりと終わりがはっきりしており普段は何ともありません。

すぐ落ち着くからいいかと思って軽視していると次の朝いきなり発熱とか呼吸困難とか起こすこともあります。

 

とりあえず今の状態確認

 熱38度、症状咳だけ。食欲は、、、もしかしてインフルエンザ?

「朝ごはん食べる?」下の子に問いかける父

「うーん。卵かけ(ごはん)」

「そっか。じゃあママにお願いしておいで」

食欲はあるみたい。さてでかけるか?とその前に薬箱の中を確認。咳止めあり。熱さましの座薬あり。それぞれ週末までは持ちそう。

今日もお仕事へ。

台所の奥から妻の声

「今日は病院に連れて行かなくていい?」

うちでは仕事柄病院に行くかどうかは緊急性がないときは僕が決めています。

ではどうやってそれを判断するのでしょうか。それについては次回お伝えします。