ママちゃんの自由帳

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【イクメンパパ必見】医師が教える子ども看病術、小児科クリニック受診:咳止め薬の解説付き

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こんにちはノンです。

前回の話の続きです。しつこいようですが僕は医師免許は持っているけれど、小児科にはまったく携わったことがない素人同然なんですが、もし参考になることがあれば試してみてください(このとおりにやってもうまくいかないことも多々あると思いますが文句言わないでくださいね)。

今日はいよいよ小児科受診します。

 

前回までの話はこちらからどうぞ。

 Drノン流看病術1

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看病術2

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看病術3

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 看病術4 

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小児科を受診する

 うちから歩いて5分のところに小児科のクリニックがあります。評判のいい先生で結構流行っています。あまり遅くなると待ち時間が長くなるので早めに起きて支度させます。

 格好としてはゆったりとした上着とズボンです。とりあえず着脱しやすい恰好で行きます。

 クリニックはビルの中にありエレベータにのっていくのですが早速どっちがボタンを押すかで大ゲンカ。二人とも病気なのに信じられないくらい元気です。

 で、診療室に到着。受付をして問診票と体温計を受け取って横を見るといない。二人とも。

「おーい」

呼んでも返事はありません。右を見ると上の子がお絵かきを始めています。下の子はせき込みながら電車のおもちゃで遊んでいます。

「早くお熱はかって。」

僕は二人をせかします。上の子はまあ聞いてくれたのですが下の子はうまくできないので体温計を挟んだ後動かないように上から腕を抑えて固定します。

ピピピピピ。上の子は37.2度、下の子は37.5度。まずまず落ち着いています。

体温計を返した後二人を遊ばせながら順番を待ちます。

 

「どうぞ」

呼ばれました。二人は靴を脱いでおもちゃのところにいたので慌てて靴を履かせて診察室に飛び込みました。

「どうしましたか」

「二人とも風邪を引いたようです。症状は二人とも咳がひどいということです。」

「わかりました。じゃあ上の子さんから診ようか?」

 

先生が聴診器を当てているとき上の子は胸を開けて懸命に息を吸ったり吐いたりしています。

「ちょっと喘息の気がありますね。」

(ああやっぱり。風邪をひくとすぐに喘息ぽくなってしまう。)

「咳止めと背中に貼る薬と吸入薬を出しておきますね。」

といって下の子の診察へ。今日は意外と素直に診察を受けます。

「こちらは咳止めと貼り薬のみにしておきますね」

ちらっと電子カルテのほうを見ると5日分と表示。これだとまたすぐに受診しなくてはならない。

すみません。少しお薬多めに出してほしいのですが。」

一瞬間があって

「それでは10日分ではどうですか?」

「ありがとうございます。」

(よかった。これでしばらくは病院に行かなくて済みそうだ。)

診察室を出て会計を済ました後はすぐに薬局へ。薬局はクリニックの目の前にあります。

そこで薬を受け取った後うちへ帰りました。

 

今日もらった薬

アスベリン・ビソルボンドライシロップ

 これは咳止め。症状があるときだけ飲ませています。多目にもらっておけば次にちょっと調子が悪くなった時にすぐ使えますし旅行にも持っていくこともあります。

 

貼付薬ホクナリンテープ

 これは気管支拡張作用があり呼吸が楽になります。交感神経を刺激するのであまり脈が速いときは呼吸がひどいとき以外は使わないようにしています。皮膚の弱い子はすぐにアレルギー反応を起こし赤くなるので貼る場所は毎日変えるようにしています。

 これは呼吸音が変なときはすぐに使うのですが即効性はないため危ないと思ったときは早めに使うようにしています。

 

ステロイド吸入(アドエア)

 上の子が喘息の気があるのでここまでいるかどうか判断がつきかねましたが小児科の専門の先生が必要と判断されたようです。こちらは先ほど話したホクナリンのような気管支拡張の成分とステロイド(炎症を抑える作用)があります。ただしっかり吸入させなくてはなりません。また上手に吸えなくても余分に吸うと危険があるなど使うときに少し注意が必要です。特にホクナリンテープと作用が被るのでホクナリンテープと一緒に使うときは必ず専門医の指示に従ってください。

 

 今回のケースではそれほど重症感がなかったので上記の薬を適当なところでやめたのですが、これは失敗だったかもしれません。そのことについては次回お話ししようと思います。