住宅問題と子供の数・年齢の関係
こんにちは。回復期リハビリ病院で働くノンです。前回の記事では理想の終の住処にたどり着くために子育て期の住まいを選ぶポイントについて述べました。
② 子どもの年齢差をどうするか
③ どんな環境で子育てをしたいか
今回はそのポイントに従って、子育て期の住まいを選ぶために必要な考え方について述べてみたいと思います。
子どもの数と戸建て・マンションの関係
昨今出生率は1.43(厚生労働省「人口動態統計(確定数)」/2017年)と人口維持に必要な2.08を割って久しいといわれています。ただこれは結婚されていない女性も含むので自宅にいる子どもの数を表すわけではありません。
実際子どもを産む方は生涯に平均2.2-3人といわれています(国立社会保障・人口問題研究所「第15回出生動向基本調査」/2015年)。だから子育て世帯の子供の数は2人以上のケースが多いと考えられています。さらに親と同居される方もいらっしゃいます。
一方、マンションのつくりは広くても多くは4LDKまでで、それ以上の広さになると極端に少なくなり物件の選択肢がかなり少なくなります。
子供が3人以下の場合、親も含めた同居家族が4-5人までの方ですと4LDKあれば問題ないですがそれ以上ですとマンションに住むことは難しくなります。
あるいは書斎がほしいとか、音楽などをやるため趣味の部屋がほしいとかこだわりが出てきますとマンションでは難しくなります。
マンションが難しければ戸建てとなるのですが戸建ては同じ金額ならばマンションよりも立地の条件が悪くなります。そのため子供の数が多い世帯では広さ、環境、教育どれを優先するかを考える必要があります。
子どもの年齢差と購入・賃貸問題
案外考えている方は少ないかもしれませんが、子供の数とその年齢差は住宅の購入・賃貸問題を決定するうえで重要な要因になります。
子どもが小さいうちは個室はいらず親と一緒の部屋で寝ている場合が多いので1-2LDKもあれば十分なこともありますが、子供が第二次成長期を迎えるころ、具体的には女の子なら10歳、男の子なら11-2歳で親と一緒の部屋で眠るということはなかなか厳しいのではないでしょうか?そうなると個室ないし、子供部屋が必要になってきます。
それでは子供部屋はずっと必要なものでしょうか?子供によりますが大多数は高校を18歳で卒業すると大学進学や就職のため親元を離れるケースが多いと思います。ただ東京近郊ですと親元を離れる時期が就職や結婚などで遅くなることがあります。
そのため実際に子供と同居する時間を考える必要があると思います。
具体的な子供と同居する期間は
=7~9+長子と末子の年齢差(年)
子供部屋が必要なのは
子ども1人:7年
子ども2人で3歳差:10-12年。
住宅ローンを30年とか払うことを考えると案外短いと思われる方が多いかと思います。
でも東京近郊ですと例えば30歳で結婚するなら、一人っ子では20年、3歳差ですと23年とかになるでしょう。
ただ結婚適齢期になって親と同居しているとなかなか結婚できなかったり、人によっては引きこもりになったりと別の問題も出やすくなることに注意が必要でしょう。
子育ての環境とマンションや戸建てにかかるお金
理想的な子育ての環境とは何でしょうか。町が近い、駅が近い、公園が多い、自然が豊か、文教地区であるなど人によっていろいろだと思います。
しかしこだわる条件が多ければ多いほど住宅の販売価格や賃貸価格が高くなってしまいます。
もしこだわる条件を減らすことが出来れば、住宅の販売価格や賃貸価格はずっと抑えられます。具体的には変わりの手段はないか、本当に必要なのかを考える必要があります。たとえば
自然の中で育てたい→自然体験などに参加する
憧れの街に住みたい→憧れの街の「何に」憧れているか明確にする
本当にそのこだわりが必要ですか?代わりの手段はありませんか?よく考えましょう。
まとめ
いかがでしょうか。一口に子育て期と言っても住まいの選び方は子どもの年齢や数、子育て環境によって変わってきます。次回はこれらの内容を踏まえたうえ賃貸・購入どちらを選ぶべきか述べたいと思います