ママちゃんの自由帳

リハビリ専門医と言語聴覚士がより楽しい人生を送るために考えていることを綴ります

子育て期はマンション?戸建て?考えるポイントとは【医師の眼から見た老後と孤独対策:住居編4】

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老後から見た子育て期の住処はマンション?戸建て?

こんにちは。回復期リハビリ病院で働くノンです。以前の記事で最後の住処をどうすればいいかについてお話ししました。
では最期に理想の住処にたどり着くためには今どのようにしていけばいいのでしょうか? 

 

マンション・戸建て/購入・賃貸問題を老後からさかのぼって考える

これまで最期の住処をどうするかを考えてきました。

最初から終の棲家に住むにはいろいろ不都合があります。結婚だってしたいし、仕事だってしたいし、一人暮らしだってしてみたい。すべてが老後のためにささげるわけにはいきませんよね。
だから僕たちは時期に応じてどこにどのくらいの広さの住宅に住むかを考えていかなくてはならないのです。住処の視点からみると一生涯に住む形は以下のようになります。

① 親と自宅で暮らす
② 大学入学、就職などで実家を離れて一人暮らし
③ 結婚して二人暮らし
④ 子育てで3人以上で暮らす
⑤ 子供が成人して夫婦だけになる。
⑥ 配偶者が亡くなった後

 

もちろんこれを全部経験する人ばかりとは限りません。

一生独身の人は①→②で終わりかもしれませんし
配偶者より先に亡くなれば①~⑤でおわり。
子育て期に配偶者が亡くなれば⑤はなく、結婚しても子供がいなければ①~③で終わり。
さらに離婚をすれば①→②→③→②と逆に戻る人もいますし再婚すれば①→②→③→②→①になるかもしれません。また親の介護をする人ですと①~⑤あるいは⑥ときて①に戻る人がいるかもしれません。

当然①から⑥はそれぞれ理想とする条件は異なります。

 

ステップの数が少なければ少ないほど最後に理想の住処を手に入れやすくなります。

でも人生の豊かさから考えるとステップが多いほうが楽しそうですし、両者のバランスをとることが必要になってきます。

そのためには各ステップにおける重視すべき内容を知っておかなくてはならないということです。
前回までの記事はほぼ⑤(ないし⑥)のケースでした。ここからはそれ以外のステップにも触れていきます。①から順に説明していけばいいのですが理想の最終形がある場合、その準備をどうするかについて考えるときは逆にさかのぼっていったほうがわかりやすいと思いますので今日は③の状況を中心に述べていきたいと思います。

 

マンション・戸建て/購入・賃貸問題における子育て期と老後の違い

最終的に終の棲家となる自宅(平屋・2人ないし1人で暮らす用のマンション)や老人ホームと比較して、子育て期はより多くの人間が住むので最終的なすみかよりも広い家が必要でしょう。

それではどのくらいの広さが必要でしょうか?子供の数・性別によって必要な広さは異なります。同性なら相部屋も可能かもしれませんね。

子供の年齢差はどうでしょうか?年が離れていたりすると必要な子供部屋の数が時期によって違ってくるかもしれませんね。
またどんなところで子育てがしたいですか?郊外の広い家で自然一杯の環境でのびのび子育てがしたいですか?それとも教育重視の文教地区が良いでしょうか?

共働きなのでじいじ・ばあばに手伝ってもらいたいでしょうか。
どれも正解がなく人それぞれだと思います。

 

まとめると
① 子供は何人ほしいか(いるのか)
② 子どもの年齢差をどうするか
③ どんな環境で子育てをしたいか

 

に集約されるかと思います。

それでは理想的な終の棲家を手にするために子育て期にはどのような住宅に住むことが良いのか、上で示したポイントに従って次回一緒に考えていきましょう。