ママちゃんの自由帳

リハビリ専門医と言語聴覚士がより楽しい人生を送るために考えていることを綴ります

結婚したい相手の職業ランキングに異議あり【医師の眼から見た老後の終活・孤独対策】結婚編

 

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 はじめに

こんにちは。回復期リハビリ病院で働いているノンです。
以前の記事で病気になっても障害者になっても老後に孤独にならないで最期まで自宅でくらすためには家族を持つこと、結婚したほうが良いことを話しました。

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そして結婚相手を選ぶうえでの就活の視点から自営業とサラリーマン、スペシャリストとゼネラリスト、大企業と中小企業の違いについて話しました。

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結婚関連のサイトを見ると、結婚相手の理想の職業や避けたほうがいい職業などをあげていますが、老後の保障や孤独を避けるといった観点から考えるとどの職業にも長所と短所があります。
結婚によりその長所と短所がお互いに補い合う形になれば理想的です。あなたにふさわしいパートナーの職種は何?

 

 職種とふさわしい結婚相手を考える

公務員

長所
昨今の不況が影響してか安定が最大の売りです。また福利厚生も充実していて子育て・介護休暇も取りやすいようです。
 年金や保険の視点から見ても厚生年金、障害厚生年金、共済保険と最強です。

 

弱点
一流と呼ばれる大企業に比べて給与は安くなります。そのため専業主婦(主夫)では少し物足りない生活になる可能性があります。
それと一度辞めてしまうと同じ職場には復帰できません。そのため転勤のある大企業の社員や国家公務員などは相性が悪いです。でも地元密着型の企業は相性がいいと思います。

 

 こういう人におすすめ

1.転勤のない地方公務員や激務でない方におすすめの相手は?
・専門職、特に医師や弁護士などの高給な職業
・激務でない地方公務員や、近場しか転勤のない会社員

 
【専門職、特に医師や弁護士などの高給な職業】
まず夫婦の総収入が激増します。そして仮に転勤がある場合でもこうした専門職は容易に転職・開業ができますので単身赴任の必要がありません。
医師や弁護士を含めた専門職の最大の弱点は転勤が多いことや職業形態として自営(開業)の形をとるため福利厚生・年金・保険の保障がとても弱いです。

そのため公務員であるあなたと結婚すれば助かる面が多々あることでしょう。

 

【激務でない地方公務員や近場しか転勤のない会社員】
当然共働きになれば収入は激増します。激務でなければ十分に家族での時間が取れますし、転勤がなければ給料・福利厚生・年金・保険はそのままです。

ただ配置換えによっては同じ地方自治体・会社でも激務になり夫婦や家族の時間が取れなくなることがあり注意が必要です。

 

こういう人におすすめ

2.国家公務員・激務な公務員におすすめの相手は?
・専業、パート主婦
・専門職


後述する大企業の方と類似しますので大企業の項をご参照ください。

大企業会社員

長所
公務員に比べ絶対数が多いです。公務員ほどではありませんが福利厚生も充実。年金や保険の視点から見ても厚生年金、企業年金、障害厚生年金、国民健康保険と万全です。そして一流企業と呼ばれるサラリーマンでそれなりに出世すれば公務員よりも給料も高くなります。

 

弱点
高給であるかわりに自由度が少ないことです。時間的拘束も長く休日出勤もあります。しかも転勤は断りにくく、一度辞めてしまうと同じレベルの企業に転職することは難しくなります。そのため同じように自由度の低い大企業のサラリーマン(サラリーウーマン)や国家公務員などは相性が悪いです。これらのケースでは夫婦のいずれからが仕事を辞める軽い仕事への配置換えに甘んじるかの選択を迫られます。

 

 こういう人におすすめ

大企業会社員におすすめの相手は?
・専業、パート主婦
・あまり激務でない専門職


【専業・パート主婦。】
時間的に自由が付きやすいので転勤にもついていきやすいですし、激務のサポートもしやすいです。専業・パート主婦側から見ても自分で年金を払わずに将来的に国民基礎年金(満額80万円弱。)、万が一のことがあっても遺族年金などがもらえます。
【あまり激務でない専門職。】
理由はほぼ公務員と同じですが注意事項があります。激務の専門職ですとお互いの時間に都合をつけることが難しく子育てや介護などの問題が起こった時、もめることになりますので普段から十分なコミュニケーションをとるよう努力する必要になります。

専門職

長所
医師や弁護士など高給とりである専門職にあこがれる人は多いと思います。

専門職がすべて高給取りであるわけではありませんが、サラリーマン、公務員のようなジェネラリストより転職・開業がしやすく自由が利くことが最大の長所と思います。状況に合わせて働き方を変えることができるので、その気になればどのような方とも結婚生活を送ることが可能です。


弱点
公務員や大企業サラリーマンと比べて福利厚生、年金の面で圧倒的に弱い点です。その備えが必要なため、見かけよりも使えるお金が少なくなります。
そのためそれほど高給でない専門職の場合ですと専業主婦(主夫)では物足りなくなる可能性があります。

また結婚した相手が開業されている方ですと人件費削減のため手伝い要因として駆り出される可能性があります。

激務の専門職の場合は高給だとしてもお金以外の問題、子育てや介護、親戚づきあいなどの問題は一人で解決しなくてはならなくなるかもしれません。専業主婦(主夫)の方は覚悟が必要になるでしょう。

 

 こういう人におすすめ

1.激務な専門職におすすめの相手は?
・激務でない公務員、会社員
・柔軟な専門職

 
【激務でない公務員・会社員】
専門職の最大の弱点である福利厚生面でのカバーが可能になります。激務な公務員・会社員ですと働き方をどうするか夫婦間で話し合いが必要になります

【柔軟な専門職】
専門職は働き方が選べますので相性は働き方をいかに相手とすり合わせることができるかにかかっています。一方が自己中心的に自分の働き方に合わせるよう強要すると衝突しがちになりますのでコミュニケーション能力の高い方が良いでしょう。

 

こういう人におすすめ 

2.激務でない専門職におすすめの相手は?
・公務員や大企業サラリーマン
・専門職


【公務員や大企業サラリーマン】
専門職の最大の弱点である福利厚生面でのカバーが可能になるうえに夫婦の収入増が期待できます。
【専門職】
理由は激務の専門職と同じです。

 

 

 

まとめ

いかがでしょうか。理想の結婚相手を職業ランキングでみることもいいですが老後の保障・職業の相性という観点から見ると結婚相手の理想の職業はだいぶ変わってくるのではないでしょうか。
また職業よりも働き方や相手とすり合わせができるコミュニケーション能力が重要であることもわかります。

 

結婚を考えるならば

自分がどのように働くか、生きていくかをよく考えること、
もし考えが変わっても修正し受け入れてくれる配偶者を選ぶこと

 だと思います。