ママちゃんの自由帳

リハビリ専門医と言語聴覚士がより楽しい人生を送るために考えていることを綴ります

【小言を減らす】家庭での子どもへの接し方。「去られるためにそこにいる」から学ぶ

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前回、子どもの行動や選択をどのような姿勢で受けとめることが誠実であるか、ということを学びました。

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子どもの問題を 速攻で否定し打ち返すのではなく、まず受け止める。

(問題:親にとって心配だったり困ったりする行動、本では髪の毛を抜く子の事例など色々載っています)

そして安全な家の中で自分を守ろうと考えてくれた子どもをねぎらう。

徹底して味方であること。

 

そういう姿勢で子どもの気持ちを受け止めることが誠実、ということでした。

 

今日は「その後はどんな風に接していくことが必要だろう??具体的にどうするのか?」という疑問について。

 

面接で提案する基本方針とは?小言を控える

田中先生が担当する親面接の大半は不登校に関するケースだそうですが、先生が提案する方針というものがあるのだそう。

 

具体的には

・子どもへの小言を控えること

・子どもを導こうとするのをいったんやめてみること

を提案されるそうです。

 

やめてみてどういうことが起こるのか様子を見ていく。

できるだけ指示の言葉を控えて、家庭で子どもがリラックスできることを目指していく。

無視をしたり放置をするということではなく、関心をもって見守る。

 

このスタイルがうまくいくのだと。

(うまくいくというと、語弊があるかもしれません。的確な表現がしきれずすみません。)

 

なぜ小言を減らすのか?

先生がこの方針にたどり着いたきっかけについて紹介されていました。

 

ある時、日常的に親子でどんな会話をしているか?(家庭で大人はどんな言葉かけをしているか?)親御さんたちに記録をつけてもらったところ、

・指示や命令の言葉が多く

・思いや考えを伝え合うような会話は全くと言ってよいほどなかった

ということがわかり、この提案につながったそうです。

 

良かれと思って、ついあれこれ口を出してしまう経験は、誰にでもあるように思います。もちろん私にも。

 

 

先生は、「親の接し方が原因で子どもが不登校に"なってしまった”と私が考えているわけではない」と面接で繰り返し強調されるそうですが、そこを理解した上でも、この方針には共感します。

 

子どもが不登校になった原因はわからないが、原因が何であろうと親にはできることがある。それは、家庭で子どもがリラックスして過ごせるようにこころがけることである。具体的には、小言(子どもに行動を指示すること)をできるだけ控える接し方を目指していく。そうすることで、子どもが家庭で親から受けるストレスはぐっと減る。学校の先生や友だちのかかわり方など、ほかの人間が関係することは、親がただちにはどうにもできないことが多い。だから、まずは親が自分で頑張ればすぐにできることにしっかり取り組んで、事態がどうなるか見てみましょう、というわけである。

 

去られるためにそこにいる より引用

 よく、変えることが出来るのは自分に関してだけ、といいますが本当にそうだと思います。自分のことなら決められるし、出来ることから始めるしかありません。

 

言いたくなる気持ちがあることは認めつつ、でも小言を減らしてみよう!というのは自分で決めて実行できることですからね。

小言を減らすと子どもはどうなる?家庭で受けるストレスが減る

まず、小言を減らすことで子どもにどのような影響があるか?というと、お家の中で受けるストレスが減るそうです。

 

子ども時代に心当たりがあるかもしれません。笑

 

「宿題したの?」「早くお風呂に入って」なんて言われたら、今やろうと思ってたのにぃぃ!!ってなものです。

 

そして大人になると言いたくなる気持ちも分かるという。笑

より一層気をつけよう。 

小言を減らすと親はどうなる?色々な感情が去来する

一方、親はどうなるのか?というと、これまで一日中ああしろこうしろと言い続けていたことを、やめてみるというのはなかなか大変なようです。

 

その習慣を手放そうとすると、色々な感情(怒り、不安、淋しさ、罪悪感など)が生じてくる。

そのような問題にぶつかって悩む親に寄り添う。乗り越えていくのをサポートする。それが面接での私の仕事であった。 

 と書かれています。

 

 本の中には、「小言を言っても言わなくても何も変わらないことに気付いた」親御さんの事例も紹介されています。

 ガミガミ言ったところで子どもは言うことを聞かない→小言が無駄だった

 

と分かったことが大発見なのだそう。

 

 

まずは出来ることから。

少し心の中に留めて意識をするだけでも、小言の量は変わるのかもしれません。