ママちゃんの自由帳

リハビリ専門医と言語聴覚士がより楽しい人生を送るために考えていることを綴ります

医療者が酒盛りをするお話

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こんにちは。長いこと下書き保存していた記事を公開します。

最近途中まで書いては手が止まり、結局お蔵入りすることが続いています。

これも間接的なコロナの影響でしょうか。

 

*** 以下、下書き保存していた内容 ***

 

 こんにちは。いつも株とかドラマの録画とか碌な話をしていないので今日は病院の話でもしてみようと思います。

 先日横浜か何かで研修医が同期会で5,6時間もカラオケルームにいてコロナに感染したとかっていう話がありました。
 それでいろいろな方向から叩かれているようです。そんな集まりをすべて禁止するべき的な考え方が多数派ですがそんなことが可能なのでしょうか?

 

 

歓迎会を自粛しても

 今日は4月1日。エイプリルフールではなく当直の日です。当直と言っても僕の病院は救急指定でも何でもないため、よほどのことが無い限り夜は眠れるのですがこの日だけは例外でした。

 

 僕の病院の当直業務は8時くらいに夜回診といって病棟に一度顔を出すのですが、異常なことが無ければそのまま当直室に戻って休むことにしています。
 
 いつものように夜回診が終わり当直室で横になっていると何やらごっちゃごちゃ人の話し声が聞こえます
 うるさいなあと音の聞こえるほうに行くと、そこでは若い人が何人か集まって酒盛りをしていました。

 

 そうだった。4月1日はエイプリルフールではなく新年度が始まる日でした。私の勤める病院でも新任の先生や看護師さんなどが入ってきました。例年歓迎会などをやっているのですが、今の自粛ムードで居酒屋だのカラオケだのはいけないので会議室で歓迎会をしていたようです。

 

 病院内でけしからんと言って怒鳴り込もうとも考えたのですが、ここは管理棟。病院とは言っても病室とはずっと離れていてまず病院の方には何も聞こえていないでしょう。それにそんな長い時間はやらないでしょう。ぼくはそうタカをくくって、当直室の方に戻っていきました。

 

酒盛りの部外者

  ぼそぼそと話す声、一瞬間をおいての爆笑。奇声。中にいる人たちは楽しいのかもしれないけど部外者の僕にはとても不快な雑音です。

 

 時折ぴたりと音が止まりガサゴソするので、これで終わりか?と胸をなでおろした瞬間に大爆笑と奇声とぼそぼそ声のコンボが続くのです。意外にこういうのはとてもストレスです。

 

 待っても待っても終わりそうもありません。

 

 僕は当直室で
「早く終わってくれ、終わってくれ、、、、このままじゃ眠れないよう」
と布団にかぶりながら唱えていました。

 

 一瞬、会話が止まる度に胸をなでおろし、大爆笑+奇声+ぼそぼそ声のコンボが耳に突き刺さる度にイライラしてそれを何度繰り返したでしょうか。ようやくガサゴソガサゴソ荷物を片付けるような音がして、ドアの開く音、閉まる音、遠のく声でようやく酒盛りが終わったことを察したのでした。

 

新年度の歓迎ムードが招くパンデミック

居酒屋やカラオケなど分かりやすい場所でコロナが発生すれば横浜の研修医のように四方八方から叩かれますが、今回のようなケースですとどうでしょう?
 仮にこの飲み会の参加者からコロナ感染者が発生したとしたら離れているとはいえ病院内なので大問題になるでしょう。だからといってぼくが内部告発的なことをすればすぐに特定され今後の仕事に支障をきたすでしょう。
 病院に限らずこのような歓迎会を会社の会議室などで行えば、あるいは誰か友達の家で集まって、仲間内で示し合わせてしらばっくれれば、、、
 飲み屋やカラオケルームばかりがコロナのクラスターになるとは限りません。新年度の歓迎ムードが更なる感染拡大を増長することになるかもしれません。