親と同居を拒否しない結婚相手は貴重
こんにちは。回復期リハビリ病院で働いているノンです。
医師の眼からみた老後の孤独対策
第1弾
第2弾
第3弾
第4弾
結婚するうえで最近は少なくなりましたが、まだまだ根深い同居問題について、孤独にならずに最期まで自宅で暮らすためには、の観点から書いてみようと思います。
親と同居しない介護はお金(他人の手)がかかる
とにかく介護は人手がかかります。特に身辺動作に手助けが必要な場合は大変です。一番問題になるのはトイレです。
・高齢者や心臓・腎臓に問題がある人だともっと多くなります。
・特に夜間の排尿が多くなります。
こうなると事実上一人の人間の介護は無理で複数人の介護者もしくは一時預かりのようなことが必要になります。
このような家族の手に余る場合はまず介護保険を使って介護サービスを入れます。
介護サービスには
- 買い物や料理、掃除などの生活を助けてくれるヘルパー派遣
- 家族に用があるときに一時的に介護が必要な方を預かってくれるデイケアやショートステイ
などがあります。
・最低1割負担しなくてはなりません(年齢・収入次第で3割まで)。
・一番重い要介護5では月に39400円かかります。
・介護保険外のサービスを使う時は当然保険が利かないので全て自腹となります。
つまり介護には人手かお金かどちらかがかかると考えてください。
同居は介護に強くお金が節約できる
最近は核家族化がすすみ世帯当たりの平均家族数はどんどん少なくなっています。
これは孤独にならないとか自宅で最期まで暮らすという観点からは著しく不利になります。
以前書いたことがありますが介護を一人に依存する体制はとてももろいです。
主介護者が倒れた時点で家庭が崩壊、バラバラになります。
でも家族がたくさんいて協力してくれるひとが一人より二人、二人より三人と多ければ多いほど誰か一人が倒れたとしても介護される方が自宅で暮らせる可能性は高くなることでしょう。
そして人手がかけられればお金も節約できます。
実際家族が多い方は介護の重症度が重くても自宅に帰る可能性が高いです。
義母(義父)との同居を条件にすれば好条件の方と結婚できる
もし配偶者になる方が同居に抵抗がなければあなたが孤独にならず自宅で最期まで暮らすハードルがものすごく下がります。お金の面でも子育ての点でも有利でしょう。
あなたが孤独にならず最期まで自宅で暮らすには子供と同居できればそれが一番いいです。でもそのためには子供を教育(洗脳?)する必要があります。
具体的には子供にとって大家族はいいものだと思わせなければなりません。
またあなた自身が手本を示す必要があります。
そうするために一番いい方法はあなた自身が自分の親(あるいは義母・義父)と暮らして介護が必要になったら面倒を見てあげることでしょう。
うまくいけば遺産を多くもらえたり家を建ててもらったり経済的なメリットを享受できるかもしれません。
だから自分の親との同居OKの人は絶対に逃してはいけません。
あるいはあなたに背が高いとかお金を持っているとかエリートだとか、結婚相手にアピールするところがなければマスオさんになりますと宣言してみたらいかがでしょうか?
わがままとかうるさいとかで義母(義父)が嫌いでしょうがない人でも、二世帯住宅にするとか近居にするとかなどの条件を付けてみれば意外と好条件の結婚相手と巡り合えるかもしれません。