ママちゃんの自由帳

リハビリ専門医と言語聴覚士がより楽しい人生を送るために考えていることを綴ります

だっこのススメ、おかあたこになりたい。

こんばんは、リハママです。

 子どもたちが私の布団を占拠して、眠れなくなったので夜中に書いています。

くっつき虫にはさまれた川の字の真ん中は暑い。

そしてくっつきすぎて、イカダみたいになっている。

 

今日は我が家のよくある光景をお届けします。

 

 

だっこのススメ

だっこして

 我が家の日常、朝の一こまです。

 お弁当と朝ごはんの支度をしている早朝、てけてけてけ・・・って足音とともに下の子がキッチンにやってきます。

 

まぁーーまぁーーーーー!!

なんでこっちにきてるの!! (勝手にいなくならないで)

まだねむい(怒) (だからいっしょにねむろう)

だっこして!!(ベッドにつれていって)

 

だいたい、こんな具合にぐずりながら私を迎えに来るのです。

すぐに抱っこに応えられるときもあるし、ご飯カピカピにならないようにラップに包むところまではやらせて、って時もあります。

 

そういう時は火に油で

 

まーてーなーいー(泣)

 

ですよね~。

そういえば小学生の上の子も小さい頃、暫くの間こんな風にしょっちゅう迎えに来てくれていました。さすがに今はもうなくなって、それはそれで寂しいけれど。

 

小さい子の幸せ

幼稚園の園長先生に教えて頂いてハッとした言葉があります。

「小さな子は、お母さん(お父さん)にくっついているだけで幸せ」

 

お休みの日に頑張ってどこかに連れて行ってあげられなくても大丈夫。

何か特別なことをしてあげられなくても大丈夫。

おうちの中でお母さんを追いかけて、くっついて歩いているだけでも、子どもには楽しい遊びになる。

大切なのはお互いにのんびりリラックスして一緒に過ごす、そういう時間を意識しよう。そういうことで子どもは充分幸せなのだ。一見ぼうっとしていて何もしていないような時間こそ、大事なんだよ、と。

 

いい言葉ですね。

先生もどこかで目にしてとても心に残ったから、お母さん達みんなにお話して下さったそうです。

 

沢山抱っこしよう

もう一つ、幼稚園の先生方からよく教わるのが「沢山抱っこしてあげましょう」。

当たり前、かも知れません。もう今は「抱き癖が・・・」という時代ではありませんし。

 

でも、だんだん大きくなって年長さんくらいになると、自分で一生懸命歩いてくれるし、子どもの方も人前で抱っこされるのが少し恥ずかしくなってきたり、大人としては身体も大きくなって抱っこするのも大変になってきたりで、気が付けばだんだん抱っこの回数が減ってくるのだ、と。

 

上の子が年長さんのときにこの話を聞いて、大きく頷いてしまいました。

確かに、いつの間にか抱っこの回数が減っていた・・・!

 

幼稚園の親子イベントで、抱っこを織り交ぜたゲームをすると、照れながらも大喜びでした、上の子。(そして小学生になっても。まだ素直です。)

 

 

こういうことでまだ喜んでくれるなんて。

年長さんだって、小学生になったって、保護者の側から積極的に抱っこしてあげたいものです。

「保護者の側から」「積極的に」がキーワード。

けれど体格が・・・そんな時は座って抱っこでいいのです。

親御さんがあぐらをかいて、その中にすっぽり座らせて絵本を読んでもらえたらもう最高。

 

いつでもどうぞ~とたっぷりもらえる経験を重ねて、それが分かっているから安心して過ごせるんですね。

それが子ども達の大きな力になる。

 

例外

 とはいえ、抱っこを「快」としない子ども達も現実にはいて、臨床ではよく経験します。

感覚の敏感さが原因になって、抱っこを(抱っこだけじゃなく爪切りや歯磨き、髪をとかす、着替えなどの日々必要なお世話なども)嫌がる子がいます。

なでなでと優しくさすったつもりでも、「すごく痛い」と感じれば不快な刺激なのですよね。

この場合は沢山経験したからと言って慣れるものではないので、何でもかんでも抱っこすればいいというわけではないことも書き添えておきます。念のため。 

 

子どもにだっこしてもらう

 上の子がまだ赤ちゃんだった頃、よく泣いていたので抱っこしまくりでした。

寝不足だし、何も出来ないし、ヨロヨローってなものですが、ある時不思議な感覚に包まれました。

「なんだか私が抱っこされているみたい・・・」

あったかくてふわふわのまん丸赤ちゃんに癒されてそう感じたのかな?と思っていましたが、つい最近謎が解けました!それも下の子の手によって。

 

下の子は幼稚園に行く途中、何度もだっこ!とねだります。

まぁ、本当はお休みしたい気持ちだもんねー抱っこくらい言います。

それで抱っこしたときに「あぁ、〇〇だっこするとあったかいなぁーいいきもち」と話しかけると「だからだっこしなって言ったんだよう、これならしあわせでしょ」

と返ってくるではありませんか!!

 

またある時は「ママちゃんつかれた?だっこしてあげる。げんきでたー?」としがみついている、いや抱っこしてくれているのです。

 

なんと!!

本当に私が抱っこしてもらっていたようです。

子どもが私に与えてくれていた。

これに気付けてよかった。

 

これも、きっと今の子どもの独特の視点と言うか、小さくて柔軟な今だからこその感性なんだろうなー。

大きくなるとだんだん「大人が子どもを抱っこしている」と言う風にしか見えなくなるんだな。

コミュニケーションは相互交渉なのだから、物理的には同じようにいかなくても、精神的には「お互いに抱っこ」が成り立ってもおかしくないですね。STなのにウッカリしていました。

 

赤ちゃんだった上の子も、私をだっこするために泣いて呼んでくれたのかな?

なーんて考えると、寝不足も吹き飛んでかわいさも倍増です。

 

おかあたこになりたい

 最後に、ほのぼの絵本のご紹介。

 

「だっこして」

 文はエクトル・シエラさん、絵は村上康成さん

佼成出版社

 

出版社からの内容紹介:「だっこして、だっこして!」。ちっちゃいタコは、いつも言います。足が8本のおかあタコは、いつでもだっこできて便利です。「でも、足が8本なかったら?」。ちっちゃいタコは考えました。愛がいっぱいつまった絵本。       絵本ナビより引用

 

 

小さいたことお母さんたこの物語。

物凄くかいつまむと、

小さいたこがお母さんたこにいつでもだっこしてもらえるのです。おかあタコは足が8本あるから、だっこしてご飯を食べさせてあげることもできるし、お化粧しててもお掃除してても「だっこ」に応えてあげられる。

でも、おかあタコばかりじゃなくて小さいたこも足が8本あるからおかあタコに、、、というほのぼのしたお話。

 

 いいなぁ~、おかあタコ。

いつでも抱っこできて、羨ましい。

 

私もお弁当作ってないで抱っこして一緒にゴロゴロしたい。

や、ゴロゴロしてたらそれはそれで「おなかすいたぁーごはんなぁにー」と起こされるのだけど。

出来れば子どもが目を覚ますときまで側にいたい。(そんな日は寝起きもご機嫌)

 

いつか、抱っこしたくてもさせてもらえない日が来てしまいます。 

その日までふたりを一生分抱っこしよう、と決めています。おかあタコと小さいたこみたいに、お互いにね。